2007年には本屋大賞を受賞した作品で、陸上競技をテーマとした、高校生の成長物語。
2006年に発売し、現在は文庫でも販売されています。
この記事では、「一瞬の風になれ-イチニツイテ- -ヨウイ- -ドン-」を読んだ感想を紹介します。
この本を手にとろうか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
あらすじ
<イチニツイテ>
春野台高校陸上部、1年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感……ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第1部、スタート! 2006年本の雑誌が選ぶノンジャンルベスト10 第1位。(講談社文庫)
引用:Amazon「一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)」
<ヨウイ>
オフ・シーズン。強豪校・鷲谷との合宿が始まる。この合宿が終われば、2年生になる。新入生も入ってくる。そして、新しいチームで、新しいヨンケイを走る! 「努力の分だけ結果が出るわけじゃない。だけど何もしなかったらまったく結果は出ない」。まずは南関東へーー。新二と連の第二シーズンが始まる。
引用:Amazon「一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ- (講談社文庫)」
<ドン>
いよいよ始まる。最後の学年、最後の戦いが。100m、県2位の連と4位の俺。「問題児」でもある新入生も加わった。部長として、短距離走者として、春高初の400mリレーでのインターハイ出場を目指す。「1本、1本、走るだけだ。全力で」。最高の走りで、最高のバトンをしようーー。白熱の完結編。
引用:Amazon「一瞬の風になれ 第三部 -ドン- (講談社文庫)」
この本を手にとったきっかけ
自分が高校生の時に読んで、再び読みたいと思ったのがきっかけです。
そもそも中・高と陸上部に所属していたのもあり、陸上をテーマにした本書を手にとった。
読んでみた感想
私自身は、一生忘れられない作品だと感じました。
陸上競技から離れて15年ぐらい経つが、この本を読むと無性に走りたくなる。
本当に走ったらケガするのが目に見えているが、それでも走りたいと思わせてくれるほど、本書は疾走感を感じさせてくれる。
高校生が主役のため、陸上を通じて成長していく様子をリアルに感じられるのも面白い。
また、舞台設定が古いため、懐かしさを感じさせてくれる。(MDやケータイ(ガラケー)などが登場)
陸上好きならもちろん楽しめる作品だが、そうでない人でも十分に楽しめる一冊となっている。
私自身にとっては、一生読み続けるであろう作品だと感じました。
まとめ
陸上競技を好きな人も、そうでない人にもおすすめの一冊です。
高校生ならではの感情や葛藤、人間関係など、青春をぎゅっと詰め込まれた作品で、描写が丁寧なため想像しやすい。
普段読書しない人でも、読みやすい作品なので、ぜひとも手にとって疾走感を感じてみてください。
書籍の情報
作者 | 佐藤 多佳子 |
代表作 | 「サマータイムで」や「イグアナくんのおじゃまな毎日」など |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2009年7月15日 |
ページ数 | 272ページ -イチニツイテ- 320ページ -ヨウイ- 464ページ -ドン- |
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