SBI証券や住信SBIネット銀行などSBIグループが運営している仮想通貨取引所「SBI VCトレード」があります。
私自身も「SBI VCトレード」を使って仮想通貨の運用をしていますが、他の仮想通貨取引所と比較するとどういった違いがあるのでしょうか。
違いが分かっていないのに運用しているということもあり、少し不安なため調べてみました。
この記事ではSBI VCトレードとビットフライヤーとの比較結果を解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてみてください。
SBI VCトレードの特徴
出典元:SBI VCトレード公式
サービス名 | SBI VC トレード |
運営会社 | SBI VCトレード株式会社 |
株主 | SBIグループ100% |
設立 | 2017年5月26日 |
取引形式 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引 |
取り扱い通貨 | 23種類(2024年6月3日時点) |
関連サービス | 貸コイン(レンディング) 積立 ステーキング SBI Web3 ウォレット |
公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
SBI VCトレードの主な特徴は以下の4点です。
- SBIグループが運営
- 手数料が無料
- Web3.0関連のサービスを提供している
- ステーキング報酬が魅力的
それぞれを解説していきます。
特徴① SBIグループが運営
出典元:SBI VCトレード公式「安心のセキュリティによる取引環境の提供」
SBI VCトレードは、ネット証券の最大手であるSBIグループが運営しているため、セキュリティが非常に高い。そのため、安心して取引ができるのが特徴の1つです。
セキュリティだけでなく、SBIグループをまとめているSBIホールディングスは東証プライム市場の上場企業のため、財政面でも安心できる特徴もあると言えます。
特徴② 手数料が無料
出典元:SBI VCトレード公式「各種手数料は無料」
項目 | 現物取引 | レバレッジ取引 |
口座開設手数料 | 無料 | 無料 |
口座維持手数料 | 無料 | 無料 |
取引手数料 | 販売所:無料 取引所:メイカー/テイカー手数料 | 無料 |
入金手数料 | 無料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 | 無料 |
仮想通貨の入庫手数料 | 無料 | 無料 |
仮想通貨の出庫手数料 | 無料 | 無料 |
レバレッジ手数料 | – | 有料 現在の手数料 |
SBI VCトレードでは、取引所を利用する手数料やレバレッジ手数料が発生しますが、取引にかかる手数料は基本的に無料です。
少しでも利益を多くしたい人が多いはず。その中で手数料が無料なのはうれしいですよね。
他の仮想通貨販売所では手数料が発生するケースもあるため、手数料が無料なSBI VCトレードはおすすめです。
特徴③ Web3.0関連のサービスを提供している
出典元:SBI VCトレード公式「SBI WEB3 WALLET」
関連サービスとして、積立や貸コイン(レンディング)だけでなく、Web3ウォレットと呼ばれるNFT取引に関連したサービスを提供しています。
NFTを購入する場合、基本的には以下の流れになります。
日本円を入金 → 仮想通貨の購入 → NFTを購入(仮想通貨での支払い)
この仮想通貨の購入やNFTを購入する際に、手数料がかかるケースもあるため、手間がかかってしまいます。
SBI WEB3 WALLETでは、NFTを日本円で購入できるため、手間を少なくできます。
日本円を入金 → NFTを購入(日本円での支払い)
このように利用者の手間を減らすようなサービスを提供しているのが、SBI VCトレードの特徴です。
特徴④ ステーキング報酬が魅力的
SBI VCトレードではステーキングサービスの報酬が高く、仮想通貨を取引する人にとっては魅力的です。
ステーキングとは、対象の通貨をウォレットに預けているだけで、毎月暗号資産が増える仕組みです。
2023年8月から2024年4月までのステーキング実績は以下の通りです。
通貨によって年率は異なりますが、時期によっては20%を超えるものもあります。
特にポルカドット(DOT)とコスモス(ATOM)は年間通じて15%を超えているため、所持しているだけで増えるのは非常に嬉しいですよね。
ステーキング報酬が高いのはSBI VCトレードの大きな特徴です。
ビットフライヤーの特徴
出典元:bitFlyer公式
サービス名 | bitFlyer |
運営会社 | 株式会社bitFlyer |
株主 | 株式会社 bitFlyer Holdings |
設立 | 2014年1月9日 |
取引形式 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引 |
取り扱い通貨 | 33種類(2024年6月3日時点) |
関連サービス | bitFlyerかんたん積立 プロ向け取引所(bitFlyer Lightning) bitFlyerクレカ Tポイントからの交換 |
公式サイト | bitFlyer公式サイト |
ビットフライヤーの主な特徴は以下の3点です。
- 手数料がかからない
- セキュリティが高い
- 1円から購入ができる
ひとつずつ見ていきましょう。
特徴① 手数料がかからない
出典元:bitFlyer公式「気軽に使える、各種手数料が無料」
通常、仮想通貨を取引する際には、取引手数料や振込手数料が発生しますが、ビットフライヤーで取引する場合、手数料はかかりません。
利用には条件があるため注意が必要です。内容は以下に記載しているため確認してみてください。
特徴② セキュリティが高い
出典元:bitFlyer公式「ビットフライヤーだから、安心できる」
仮想通貨の業界では7年以上もビットフライヤーは続いていますが、いまだにハッキング件数は0件です。
インターネット上で取引をする上でセキュリティは気になる人も多いはず。
今後もハッキングされる心配がないとは言えないですが、このような実績があるのは心強いですよね。
特徴③ 1円から購入ができる
出典元:bitFlyer公式「1円から買える、ビットコイン」
ビットフライヤーでは仮想通貨を1円から売買できる特徴があります。
1円なら初心者でも安心して購入しやすいですよね。
他の取引所では1円で始められないところが多いため、ビットフライヤーのメリットといえます。
SBI VCトレードとビットフライヤーの比較
SBI VCトレードとビットフライヤーを以下のポイントで比較します。
- 取引通貨の銘柄
- 手数料
- 関連サービス
- ステーキング実績
それぞれを解説していきます。
ポイント①:取引通貨の銘柄
SBI VCトレード | ビットフライヤー | |
取り扱い銘柄数 (2024年6月3日時点) | 23種類 | 33種類 |
銘柄詳細 | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) リップル(XRP) ライトコイン(LTC) ビットコインキャッシュ(BCH) ステラルーメン(XLM) ポルカドット(DOT) チェーンリンク(LINK) フレア ポリゴン テゾス ソラナ アバランチ カルダノ ドージコイン オアシス(OAS) エックスディーシー(XDC) シバイヌ(SHIB) ダイ(DAI) コスモス(ATOM) アプトス(APT) ヘデラ(HBAR) ジパングコイン(ZPG) | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) イーサリアムクラシック(ETC) リップル(XRP) リスク(LSK) ネム(XEM) ライトコイン(LTC) ビットコインキャッシュ(BCH) モナコイン(MONA) ステラルーメン(XLM) ベーシックアテンショントークン(BAT) ポルカドット(DOT) チェーンリンク(LINK) シバイヌ(SHIB) パレットトークン(PLT) フレア ジパングコイン ポリゴン テゾス シンボル メイカー ザ・サンドボックス(SAND) アクシーインフィニティ(AXS) ディセントラランド(MANA) イミュータブル エルフトークン チリーズ エイプコイン ダイ アバランチ レンダートークン ザ・グラフ ドージコイン ※太字は取り扱いが一方にしかないものを示す |
取り扱い銘柄数はビットフライヤーの方が33種類と多い結果となりました。
多くの通貨を使って取引したい方はビットフライヤーの方がおすすめです。
とはいえ、それぞれの取引所でしか売買できない仮想通貨もあるため、自分が購入したいものがあるところを選びましょう。
ポイント②:手数料
現物取引の手数料を調べて、まとめました。
SBI VCトレード | ビットフライヤー | |
口座開設手数料 | 0円 | 0円 |
口座維持手数料 | 0円 | 0円 |
取引所の取引手数料 | 販売所:0円 取引所:メイカー/テイカー手数料 | 約定数量×0.01~0.2% |
日本円の入金手数料 | 0円 | クイック入金(住信SBIネット銀行):0円 クイック入金(住信SBIネット銀行以外):330円 |
日本円の出金手数料 | 0円 | 出金(三井住友銀行):220円(3万円未満) or 440円(3万円以上) 出金(三井住友銀行以外):550円(3万円未満) or 770円(3万円以上) |
仮想通貨の入金手数料 | 0円 | 0円 |
仮想通貨の出金手数料 | 0円 | 銘柄ごとで異なる BTC:0.0004BTC ETH:0.005ETH XRP:無料 他 |
手数料がかからない項目が多くあったのはSBI VCトレードでした。
手数料が発生するとそれだけ得られる利益も減ってしまうため、少しでも手数料を減らしてお得に取引したい人は、SBI VCトレードがおすすめです。
ポイント③:関連サービス
SBI VCトレード | ビットフライヤー | |
関連サービス | 販売所 取引所 積立 ステーキング 貸コイン(レンディング) SBI WEB3 WALLET SBINFTマーケット | 販売所 取引所 bitFlyerかんたん積立 プロ向け取引所(bitFlyer Lightning) bitFlyerクレカ Tポイントからの交換 |
販売所、取引所、積立はどちらもサービス提供しています。
その他を比較すると、ビットフライヤーはプロ向けの取引ツールを提供しているものの、それ以外はクレカやTポイントからの交換のみ。
それに比べて、ステーキングや貸コインで仮想通貨の保有量を増やせたり、SBI WEB3 WALLETやSBI NFTマーケットで他サービスとの連携を促しています。
主観ですが、関連サービスの特徴から以下のことが言えると考えています。
ビットフライヤー:ビットフライヤーのみで資産を増やしたい人向け
SBI VCトレード:SBI VCトレード以外でも資産を増やしたい人向け
ポイント④:ステーキング実績
SBI VCトレード | ビットフライヤー | |
ステーキング対象銘柄数(2024年6月5日時点) | 12種類 | 1種類 ※現在は利用不可 |
ステーキング対象銘柄:ステーキング年率実績(手数料差引年率) (2024年6月5日時点) | イーサリアム(ETH):3.3%(2.5%) ポルカドット(DOT):17.9%(13.4%) カルダノ(ADA):2.5%(1.8%) テゾス(XTZ):5.1%(3.8%) ソラナ(SOL):7.2%(5.4%) アバランチ(AVAX):4.5%(3.3%) オアシス(OAS):5.5%(4.1%) エックスディーシー(XDC):7.5%(5.6%) コスモス(ATOM):15.6%(11.7%) フレア(FLR):未公開 アプトス(APT):未公開 ヘデラ(HBAR):未公開 | リスク(Lisk):未公開 |
ステーキングを利用するなら、SBI VCトレード一択という結果になりました。
ビットコインの次に時価総額の高いイーサリアムを保持しているだけで増えていくのは非常に魅力的です。
さらにステーキング報酬の高いポルカドット、コスモスなど手数料を差し引いても年間で10%以上も通貨が増えるのは嬉しいですよね。
SBI VCトレードがおすすめの人の特徴
ここまでそれぞれの特徴や比較をしてきました。
結果として、SBI VCトレードの利用をおすすめする人は以下の通りです。
- 関連サービスを利用したい人
- ステーキングで通貨を増やしたい人
- 日本円でNFTを購入したい人
ビットフライヤーがおすすめの人
ビットフライヤー利用がおすすめな人は以下の通りです。
- 少額(1円)から取引したい人
- 情報収集をしたい人
- 豊富な仮想通貨から選びたい人
迷ったら手数料が無料のSBI VCトレードがおすすめ
SBI VCトレードとビットフライヤーの特徴と比較結果を解説していきました。
どちらも一長一短はあるため、自分がやりやすいと思う取引所を利用するのがよいでしょう。
どっちも選べないという方は、各種手数料が無料の「SBI VCトレード」の利用をおすすめします。
私自身も手数料に惹かれてSBI VCトレードで仮想通貨の売買を行っています。
別記事でSBI VCトレードの詳しい操作方法や特徴を紹介していくので、ぜひご連絡ください。
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